2021. 03 / 12 [ 建築のこと ]
手間を惜しまず
手間を惜しまずに「もの」をつくる。
この現場にはその気持ちがある。
棟梁はわざわざ手がかかる細工を提案してくれる。
左官屋は実際の壁面に異なるテクスチャーのサンプルを塗りあげてくれる。
時には面倒だからと安易な方法を勧めてくる職人さんもいる。
でも、手間がかかっても出来栄えがいい方をと思ってくれるのは嬉しい。
「いいものをつくる」とはプライドという影の力だと思う。
人に誇るのではないような、こうした気持ちに触れられるのもまた、
この仕事の喜びの一つ。