2024. 03 / 16 [ 建築のこと ]
地鎮祭にかえて
先日、自宅の着工を前に自宅からほど近い「深大寺」で方位除けの厄払いをしてもらいました。
深大寺は創建1,300年となる歴史のあるお寺で、今までにも初詣や厄除けで何度も訪れています。
自宅を建てる敷地は小さい頃から馴染みのある土地なので、あらためて地鎮祭はせずにお寺で厄払いを
して頂いて工事の安全を願い。土地の神様にはご挨拶として自分たちで敷地四方をお清めしました。
お施主さんには、地鎮祭はしなければいけませんか?と聞かれますが、現在では絶対的なしきたりでは
ありません。「そうある機会ではないからやりたい」でも構いませんし、お子さんがいれば「日本的な
しきたり」を経験してもらうよい機会になるかもしれません。ちょうど忙しい時で・・・ということで
あれば、地鎮祭はされないまでも土地への挨拶にお清め程度されると気持ち的にも安心できるんじゃな
いでしょうか。
一つには、我々のような厄払いで工事安全を願う方法もあると思います。
深大寺で厄払いをしてもらい。久しぶりに深大寺そばを食べて植物園を散歩して、天気も良くて
とても晴れ晴れとした気持ちになりました。きっと祈願は届いたんじゃないかと思います。
自宅着工となると、いつもは地鎮祭などお施主さんにやられますか?とお聞きする立場が、自らに促し、
自ら判断するという。軽く脳がバグ気味な進行となっていてまだ慣れません。
近隣への工事挨拶も施主兼設計ということになるので珍しがられました。
次は、工務店から構造の柱梁の図面チェックをしながら、上棟式どうしよう?と考えるという自作自演
みたいな状況になります。
あらためてお施主さんの気持ちがよくわかります。いかに建築のしきたりがあり、かかる費用もピンキリ
でわかりにくい。この辺のサポートも設計者の仕事ですので、広く一般的な解釈や価値観を提示したいと
いつも思っています。ここ大事ですね。ときに楽しい家づくりはこういう行事ごとにあったりもします。
今回は自宅建設を通じて、いつもとは違う立場で経験をできているのが新鮮です。