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2021. 04 / 26 建築のこと ]

色を決める

現場の作業台に並んだサンプル。

 

工事がある程度進んだ段階で、お施主さんと仕上の最終確認を現場で行わせて頂きます。

設計段階で概ねの外壁の色であったり、室内の塗装色などの話はさせて頂いていますから、

この日は、机の上の話から実際の空間で試してみてイメージのズレがないか?

「やっぱりこっち」というどんでん返し・・・などがないか?という確認です。

 

用意しているサンプルの色味はたくさんある訳ではなく、すでにこれが合うだろうと吟味して

わずかな調色ちがいの3色程度を用意するようにしています。

サンプルがあり過ぎると人って必ず迷います。なので絞って用意しています。

もうお施主さんの好みは十分に把握していますし、その好みの範囲でサンプルを用意するので

いつもこの方法で問題ありません。

きっとお施主さん方は自分の家の色を決める楽しい時間になっていることと思いますし、

私自身も色の検討作業は楽しい時間です。

でも色は広い面とサンプルの小さな面では見え方が違うので、そのニュアンスの説明だけは難しいです。

 

デザイナーとか建築家というと、色とか物凄く悩んで決めているイメージがあると思いますが、

私の場合はそれがほとんどありません・・・。

色見本帳を拡げるとすぐ決まる。

ただ一旦それをなかったことにはします。他の可能性みたいなものを考えてはみます。

でも最初に決めたものがやはり最良ということがほとんどなので、

この習慣はもう意図して踏み外さないようにしています。

 

それはお施主さん方の好みや立地環境などを反芻して考えている内に、頭の中に

出来上がったイメージがあるせいだと思います。そこには色がついていて、それを見本帳で

さがしているだけということだと感じています。

 

この日も、お施主さんにスムースに色選びをして頂き、無事に終えました。

それでも、最初に塗装された空間を見る日はドキドキします。

上手くいきますように。気に入ってもらえますように。

 

 

 

2021. 04 / 19 日々の暮らし ]

アイノとアルヴァ 2人のアアルト

世田谷美術館で開催中の「アイノとアルヴァ 2人のアアルト」展へ。

コロナ過で控えていたので久しぶりの美術館でした。

予約制でしたが前日に昼分が取れました。でも館内はなかなか盛況ぶりです。

 

とても素敵な展示でしたし、久々に「美術」に触れた後は砧公園を散歩して春の気持ちのいい太陽を

あびて、なんかこう清々しさすら覚える一日でした。

 

アルヴァ・アアルトほど日本で愛されている、好まれている建築家はいないような気がします。

それはきっと、アイノとアルヴァ・アアルトが生み出した家具(椅子)と北欧というキーワードを

入口にして認知度が極端に高い建築家なのだと思います。

実際に私がそうでした。椅子好きをきっかけに建築の道へ進んだのでartek = アアルトととして

最初は知りました。

我が家にもartek 69chairの椅子はありますし、アイノのグラスもあります。

日常使いしやすくて重宝しています。

 

 

もう一つ、2人のアアルトが魅力的なことは理屈っぽくないことでしょうか。

館内で上映されていた動画内に、2人は食卓でも仕事の話はしていたが、デザイン哲学のような会話や

議論は皆無であったというくだりがありました。

その会話は、いつもデザインの対する技術的な側面の話だったそうです。

デザインを手仕事的にとらえた人達だったのだろうと思います。

いつもちゃんと「人」を思い描いて設計している人達。

自身もまた、こんな2人のように空間やインテリアを作っていきたい。

そんな事を考えさせてくれる、いい刺激となる展示でした。

 

「アイノとアルヴァ 2人のアアルト」

会期:21年6月20日まで

会場:世田谷美術館

 

 

 

 

 

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