2025. 08 / 25 [ 建築のこと ]
建築探訪 | 石川県立図書館

建築探訪 | 石川県立図書館
富山市での打合せを終えて、金沢へ足を延ばして「石川県立図書館」を見てきました。
竣工は22年なので3年目。とても評判がいいと聞いて行ってみました。
金沢駅からはバスで30分ほどですが、この日は能登半島の民家も見たかったのでレンタカーです。
開けた場所にある図書館に到着すると駐車場への待機車列ができています。すごい人気なんですね。図書館に待機車列とはちょっと驚きました。
外観は落ち着いた雰囲気。そこに雁行した開口部。金沢の歴史的背景や都市の雰囲気からしても、県立図書館として魅力的な意匠です。
周囲には建物もないので敷地中央部に比較的低層で配置された建築だけがどっしりと建っている様は、なかなか映えています。そして、この中に円形の図書スペースがあるとは思いませんから、建物へ入っていた際の驚きも面白さ、魅力の一部かもしれません。


内部は円形ですり鉢状に書架や読書スペースが配されています。照明計画も見事で見た瞬間に「美しい」と心躍ります。自然光が入りながらもこの美しい照明計画は素晴らしい体験でした。
もしかすると、デジタル化する現代にあって図書館需要って低下しているのかもしれませんが、この図書館はまずデザインとして行ってみたくなります。そして間違いなく、ここで本を読みたくなります。本を探して歩き回りたくもなります。そして気に入った本を気に入った場所で読みたくなります。そんな楽しみにあふれていて、建築の力みたいなことを感じさせてくれます。

一方で、雁行された開口内部はどうなっているのかというと、円形空間から程よく切り離されて静けさのあるエリアになっています。練られた設計密度を感じます。
そうして歩き回って堪能して1階に戻ると歌声が聞こえてきます。ホールで子供たちの合唱発表会が行われていて自由に見ることができました。図書館機能だけでない点も文化的な豊かさを感じます。
こんな図書館が近くにあったらいいなと思わせてくれる体験でした。石川県民のみなさんが羨ましくなります。
惜しむらくは、短時間しか滞在できなかったこと・・・ここでゆっくりと本を読みたかった。



