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2023. 07 / 06 建築のこと ]

有機的建築

ずっと使い続けてきたのに、有機的建築という言葉が有名なアメリカの建築家フランク・ロイド・ライト

の“造語”なのだと最近になって知りました。。。

昔からある言葉をライトが自身の建築を言い表したものだと理解していたけれど造語だった。

それ以前はなかったんですね。意外です。

 

当事務所の目指す設計の一旦はこの「有機的な建築」です。

建築の世界では使い古され、特に新しい言葉でもなんでもないけれど、人の暮らしと建築と自然のあり

ようは、根の深い所では変わっていないから、やはりこの言葉は普遍的です。

コロナ過で自宅に観葉植物を置く人が増えたという話も、切り離せない関係性をとてもよく現わして

いました。何より自分自身が年々、自然に身を置きたいと思うようになって登山によく出かけるように

なりました。

 

自然との関係を暮らしの中心にすえる。そこから暮らしを考えて空間を作り出すこと。

当たり前ですね。暮らしの普遍はいつも当たり前な状態に還元されます。

「北鎌倉の舎」は周辺環境もあり、人の暮らしと建築と自然との関係性を示せていると思います。

要素それぞれが自立しつつ、その場所にしかないものを生み出せたように感じています。

 

これからは重ねてゆく時間の中で、この家から感じることがきっと変わってゆきます。

それがこれからの楽しみでもあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023. 06 / 18 建築のこと ]

建築探訪

仕事で静岡へ。

帰路、昨年竣工したばかりの「静岡市歴史博物館」へ立ち寄りました。

設計に際して行われた発掘調査で発見されたという戦国時代末期の道の遺構をそのまま建物内部に

取りこみ、その遺構を取り囲んで展示室に向かう動線は遺構への視点が移りかわってとても楽しい。

 

また、写真にもある曲面の展望ラウンジからは駿府公園やお堀を見渡せて、歴史博物館と聞いて

イメージするかたい雰囲気のない素敵な博物館でした。

なにより立地がいいです。駿府公園の脇ですから、歴史的な雰囲気を立地そのものが持っている。

そのことが建物への説得力を必然的に高めていました。

 

 

 

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