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2024. 04 / 21 お知らせ ]

設計相談会開催中

設計相談会 2024年5月の開催日程

 

設計相談会を開催しています。

cafeを利用するような気楽さで設計に関するご相談や質問を頂けたらと

開催しておりますのでご気軽にご利用ください。

 

日程:5月17日(金) と 5月18日(土)

時間:1日1組限定 各2時間程度

10時からないし14時から

 

費用:1000円/1組 (お茶とお菓子付き)

人数:ご家族(お子さん含む)4名程度

(二世帯等での参加ご希望などの場合はご相談ください)

場所:akimichi designにて

駐車場:1台有(ハイルーフ車は入りません)

 

下記メールアドレスに、

・ ご希望の日時

・ お名前とご連絡先電話番号

をお書き添えの上お送りください。

shiba@akimichi-design.com

 

メールや電話やテレ相談は無料にて

受け付けておりますので、そちらもご気軽にご利用ください。

どうぞご気軽にご連絡ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024. 03 / 30 建築のこと ]

いにしえずむ。

茅葺き屋根が好きです。ぼてっとしたフォルム。特有の丸みがあって柔らかな印象がほっこりさせてくれます。

初めて茅葺き屋根を見たのは小学生の時に家族旅行で訪れた夏の白川郷。突然現れた日本昔話の世界に興奮しました。建物の中へ入れると聞いてまた興奮。急傾斜の屋根の小屋組みに真っ黒な竹が使われていて、組み合わせは紐で結びつけてあってびっくり。こんなんでこの大きな屋根ができているのかと驚嘆しました。日本の原風景にある民家の屋根と言ったら間違いなく茅葺き屋根だと思います。

 

この出会い以来、茅葺き屋根好きを自称してきたのですが、茅葺き屋根と一口に言っても、神社の屋根できちっとしたもの。民家ゆえの必要に足るもの、なにやら美的意識の高いものと結構様々あって面白いです。

 

今は少ないかもしれませんが民家は集落の共同作業として葺き替えが行われていて、茅の穂先を下にした「逆葺き」が多いそうです(どちらかと言うと簡単なんだそうです)一方で職人による仕事は穂先を上にした「本葺き」と葺き方が違うそうで、見た目の密度で違いが判りますし、軒先の切りそろえたラインは本葺きの方がシャープな気がします。密度が高い方が輪郭線がしっかりとしてメリハリがあってより美しい。曲線がここまで美しい屋根材は他にはなくて茅葺きだけがもつものです。

地域性と習慣・伝統、そして何より美しさを、一本一本を見れば細い茅の集積物がもたらしてくれるのは考えてみると凄いことだと思います。

 

画像の茅葺きは、小技の効いた美意識の高さが窺えます。美しいです。こういった造形を見ていると建築の造形性は昔の方が優れているんじゃないかと思わせてくれます。モダニズムが手放した面白さがこういうところにありますね。面白いです。職人さんの遊び心を感じられます。

 

 

 

 

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