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2021. 07 / 10 日々の暮らし ]

イサム・ノグチ 発見の道

東京都美術館で開催中の「イサム・ノグチ 発見の道」へ。

あかりのインスタレーションが印象的な展示でした。

 

ずいぶんと昔ですが、その作品と人間味に夢中になって出版されている書籍を読みあさりました。

多くの方と同じく自由で美しい造形作品とチャーミングなイサムノグチに魅かれました。

かの魯山人をして新婚のイサムノグチ夫妻を自邸の離れに住まわせて、食事の面倒まで見ていた

というのですから、よほど魅力的な人だったのでしょう。

 

今回の展示は、フロアごとに作品性を分けていてわかりやすかったです。

つくづくその作品を「好き」だと再認識するいい機会になりました。

行きたい所リストの順位が低くなっていた牟礼の「イサムノグチ庭園美術館」にも

やはり行ってみたくなりました。展示映像にもあった雨の庭園美術館もよさそうです。

雨に濡れた作品群も魅力的に見えました。

 

コロナ対策で多くの美術館が予約制となり、その日に思いついて行く気軽さが少なくなりましたが、

予約するとちょっと向き合い方が変わってくる気がします。

行きたいもの見たいものの線引きがハッキリしてくる。そんな気がしています。

 

「イサム・ノグチ 発見の道」

東京都美術館

8/29(日)まで 日時指定予約制

 

 

2021. 04 / 19 日々の暮らし ]

アイノとアルヴァ 2人のアアルト

世田谷美術館で開催中の「アイノとアルヴァ 2人のアアルト」展へ。

コロナ過で控えていたので久しぶりの美術館でした。

予約制でしたが前日に昼分が取れました。でも館内はなかなか盛況ぶりです。

 

とても素敵な展示でしたし、久々に「美術」に触れた後は砧公園を散歩して春の気持ちのいい太陽を

あびて、なんかこう清々しさすら覚える一日でした。

 

アルヴァ・アアルトほど日本で愛されている、好まれている建築家はいないような気がします。

それはきっと、アイノとアルヴァ・アアルトが生み出した家具(椅子)と北欧というキーワードを

入口にして認知度が極端に高い建築家なのだと思います。

実際に私がそうでした。椅子好きをきっかけに建築の道へ進んだのでartek = アアルトととして

最初は知りました。

我が家にもartek 69chairの椅子はありますし、アイノのグラスもあります。

日常使いしやすくて重宝しています。

 

 

もう一つ、2人のアアルトが魅力的なことは理屈っぽくないことでしょうか。

館内で上映されていた動画内に、2人は食卓でも仕事の話はしていたが、デザイン哲学のような会話や

議論は皆無であったというくだりがありました。

その会話は、いつもデザインの対する技術的な側面の話だったそうです。

デザインを手仕事的にとらえた人達だったのだろうと思います。

いつもちゃんと「人」を思い描いて設計している人達。

自身もまた、こんな2人のように空間やインテリアを作っていきたい。

そんな事を考えさせてくれる、いい刺激となる展示でした。

 

「アイノとアルヴァ 2人のアアルト」

会期:21年6月20日まで

会場:世田谷美術館

 

 

 

 

 

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