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2021. 09 / 24 日々の暮らし ]

リーチ先生を読んで。

バーナード・リーチという人のことをよく知らないなぁと、なにか関連本を読みたいなと探していて

手に取った本です。なんと小説という点にびっくり。

 

日本の「民藝運動」に大きな影響を与えた人物なわけですが、小説として描くという視点が今までに

なかった分野だと思います。最初は少し戸惑いながら読み始めましたが、次第に新鮮さと引き込まれる

文章力、民芸運動黎明期は実際にこうだったのかもと思わせる背景描写に一気に読み進める楽しい

本でした。

 

民藝運動って最初はなんかとても古臭いものとしてイメージされるんじゃないかと思うんですが、

(私はそうでした。なんかこう野暮ったいのかな?という感じ)

実際はそんなことはなく、むしろ今ある「暮らし」や「生活」の丁寧さを語り始めたきっかけのような

出来事なんだと私は思っています。

 

「日常の暮らしの道具は、長く使えて、機能的でいて、そしてそれ自体に美しさがみてとれること」

丁寧に暮らすことを大切に考える今だからこそ、その面白さが響くんだなと思いました。

また、作中にも登場する大好きな陶芸家濱田庄司さんの「濱田庄司記念益子参考館」へも

行きたくなりました。

 

2021. 09 / 23 日々の暮らし ]

山でたたずむ。

7月に上った南アルプス最北端にある入笠山。

山頂の眺望もよかったのですが、寄り道した大河原湿原もいいところでした。

 

着いたのが遅めの時間で誰もいません。広い湿原を貸し切り状態です。

これはいい場所だな。とコーヒーを淹れて、しばらくボーっと湿原の風に吹かれて佇んでいました。

きっと気配を消してしまうほどボーっとしていたのでしょう。しばらくするとわずか20m先に

大きな鹿が現れました。そしてゆっくりとこちらに気がつくことなく歩き去りました。

自分の佇みっぷりも、自然の風景と同化レベルかとちょっと楽しくなった出来事。

 

湿原の風はどこまでも気持ちよく、その静けさと風景は離れがたく、ずっと眺めていたくなります。

今度は冬季にスノーシューで来ようと思いついて、ようやく腰を上げて下山しました。

 

 

 

 

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