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2019. 10 / 29 日々の暮らし ]

moiとの時間

吉祥寺に"moi"というカフェがありました。

過去形なのはおしまれつつも先日閉店したからです。

その名の通り(moiはフィンランド語で「こんにちは」)フィンランドをコンセプトにしたカフェで、

2002年に荻窪で開店し2007年に吉祥寺に移転して今年閉店を迎えました。

 

私が最初に訪れたのは、おそらくは2003年頃の荻窪時代。

そのやけに重い入口の引戸を開けると、聞いていた通りアールトの椅子が並ぶ小さなお店がありました。

今でも最初にどこに座ったか、店内の景色まで詳細に覚えています。

今でこそ”北欧”は認知されていますが、17年前は北欧コンセプトのお店は珍しい存在だったと思います。

 

以来、何かにつけて店に通うようになり常連になりました。いつもとても居心地がよかった。

そして建築学生だった自分は、いつしかこんな空間を設計する人の下で学びたいと思うようになり、

ある時、カフェオーナーに設計者であるリオタデザインの関本さんを紹介してもらい、

おしかけるようにして入所し働かせて頂きました。

2007年に吉祥寺へとmoiが移転する際には、客ではなく設計スタッフとしてわずかですが

関わらせてもらった時はとても嬉しかったのを覚えています。

moiという場所がなければ、違う道を歩いていたのは間違いありません。

巡り合わせをくれたmoiという場所とオーナーの岩間さんに感謝しています。

 

ではmoiという時間が終わったのかというと、もう次の展開がはじまっています。

"いつもとても居心地がよかった" そのmoiの本質は継続されて、とても面白い試みに進んでいます。

 

ぜひのぞいてみてください

note

喫茶ひとりじかん

 

 

 

2019. 10 / 17 建築のこと ]

風景と空間

この場所にくると必ず写真を撮ります。手前の木陰と奥に海と光という明暗のある風景が面白くて

撮ってしまいます。遠く地平線にバニシング・ポイントがある構図なので奥行きも生まれてくれます。

 

こうした風景の印象というのは、空間づくりの際に影響として現れてくるものだと思います。

潜在的にたくさんの素敵な風景の記憶がしまってあって、建築を考えている時ににじみ出てくるような

感覚で顕在化してくる。意識的なこともあれば無意識で気づかずにやっていることもあるのだろうと

思います。

 

 

二人舎の玄関からキッチン・食堂への廊下の写真です。

求めていることは明暗と奥の光という構図です。手前の玄関にも光があるので、光と暗がりを

行き来する空間として想定して設計しているのですが、意識の底には写真の場所も含めた多くの

風景が下敷きになっているようにも感じられて面白いです。

自然が生み出す情緒を、空間にもたらせたら豊かな空間になるだろうと思います。

とは言え、直接的に自然を設けるのはナンセンスなので、光を上手く使って情緒を生み出したい。

風景の再生を生み出したいと考えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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