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2025. 10 / 05 建築のこと ]

garden | 庭

garden | 庭

 

自邸は昨年12月に竣工したものの、庭と外構の工事が造園家さんの体調不良もあり今年春の着工がペンディングとなり、ようやく先日始まりました。

設計者としては、やはり庭ができないと完成した気がしないもので、ずっとどこか地に足がつかないような感覚で暮らしていました。完成しないとなんとなく人を呼ぶこともできず、知人・友人の集まりもできずにきたので待ちにまった着工です。

 

ただこの間、手付かずの庭の都度変わっていく植生と根付く環境を観察するのは面白いものでした。雑草というのはまさに弱肉強食。そしてあっという間に成長するさまにあらためて驚きました。イネ科の雑草などは1泊の出張を終えて帰ると感覚的には倍くらいに背丈を伸ばすほどで草刈りが追い付きません。慌てて充電式草刈り機を買いました。

 

暮らしながら外構を再考できたので、隣家との視線の入り方や、逆にこちら側が配慮すべき箇所など、暮らしてわかった内容も反映して工事を進めて頂いています。基本は窓のカーテンもロールスクリーンも開け放って暮らすのが前提なので、その状態で視線や音で隣家に迷惑をかけないような木塀の高さを決めています。

 

 

施工は北鎌倉の舎でお世話になった村田円芸(旧シツラエ)さんです。村田さんはあまりコンクリートやモルタルを使わないので、木塀の柱も掘っ建てです。木では腐るので根本はスチールです。掘っ建ての方が深く地面を掘る点で労力がかかります。

 

 

加工された柱の根本部分。

 

自邸の外壁は木材ですが何も塗装していません。まだまだ白木の風合いなので木塀は対比として着色するのですが、村田さんは塗装しない人なので、材料を搬入してもらって自分で塗装します。私の作業が終わってから再度施工してもらいます。なんとか時間を作って塗装作業しないといけません。

着工はしたものの、終わりがいつかまだわかりません・・・

お施主さん方の家ではないので、少々呑気な感じで進みそうな感じです。

 

 

 

 

 

2025. 08 / 25 建築のこと ]

建築探訪 | 石川県立図書館

建築探訪 | 石川県立図書館

 

富山市での打合せを終えて、金沢へ足を延ばして「石川県立図書館」を見てきました。
竣工は22年なので3年目。とても評判がいいと聞いて行ってみました。

 

金沢駅からはバスで30分ほどですが、この日は能登半島の民家も見たかったのでレンタカーです。

開けた場所にある図書館に到着すると駐車場への待機車列ができています。すごい人気なんですね。図書館に待機車列とはちょっと驚きました。

外観は落ち着いた雰囲気。そこに雁行した開口部。金沢の歴史的背景や都市の雰囲気からしても、県立図書館として魅力的な意匠です。

周囲には建物もないので敷地中央部に比較的低層で配置された建築だけがどっしりと建っている様は、なかなか映えています。そして、この中に円形の図書スペースがあるとは思いませんから、建物へ入っていた際の驚きも面白さ、魅力の一部かもしれません。

 

 

内部は円形ですり鉢状に書架や読書スペースが配されています。照明計画も見事で見た瞬間に「美しい」と心躍ります。自然光が入りながらもこの美しい照明計画は素晴らしい体験でした。

 

もしかすると、デジタル化する現代にあって図書館需要って低下しているのかもしれませんが、この図書館はまずデザインとして行ってみたくなります。そして間違いなく、ここで本を読みたくなります。本を探して歩き回りたくもなります。そして気に入った本を気に入った場所で読みたくなります。そんな楽しみにあふれていて、建築の力みたいなことを感じさせてくれます。

 

一方で、雁行された開口内部はどうなっているのかというと、円形空間から程よく切り離されて静けさのあるエリアになっています。練られた設計密度を感じます。

 

そうして歩き回って堪能して1階に戻ると歌声が聞こえてきます。ホールで子供たちの合唱発表会が行われていて自由に見ることができました。図書館機能だけでない点も文化的な豊かさを感じます。

こんな図書館が近くにあったらいいなと思わせてくれる体験でした。石川県民のみなさんが羨ましくなります。

 

惜しむらくは、短時間しか滞在できなかったこと・・・ここでゆっくりと本を読みたかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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