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2020. 02 / 06 建築のこと ]

省エネ住宅

建築物省エネ法が改正されて2021年4月より施行されます。

その説明会に行ってきました。

住宅などの小規模建築物でもさらに省エネ化をして、温暖化対策のために消費エネルギーを

減らそうという取り組みです。

要は断熱化をさらに高めましょう。気密もしましょう。という一言につきる改正です。

お施主さんにとっては、暖かな家になるのでプラスな話です。コスト面もプラスにはなりますが、

光熱費が下がることを考えれば元は十分に取れるのではないかと思います。

いずれにしても昨今の環境変化からすると改正自体は大切なことです。

今からでも温暖化対策に効果があると期待したいです。

 

とはいえ物凄く新しい試みかというとそうでもなく。

内容的には事務所としてはすでに取り組んでいることが大半です。

今までローコスト案件でも断熱材のスペックは下げずにやってきました。先日の二人舎の点検でも

断熱化の成功が確認できましたし、自信を持って新たな省エネ法にも取り組めると思います。

実際、大切なのは紙ベースの知識の話ではなく。現場での正しい施工が重要なわけですから、

改正によって、設計事務所の監理能力がより問われます。

 

もちろん建築的な空間の良さを担保しながら省エネ化するかがテーマとなるわけで

それもまた時代の要請と建築的解決というテーマを生み出して面白くなることと思います。

 

2020. 01 / 31 建築のこと ]

点検

 

「二人舎」の点検に伺う。

あれ、一年経ちましたっけ?というほどにきれいに暮らしてもらっていました。

監督さんも竣工時のままだと驚いている。大切にして頂けて作り手としては何より嬉しい。

 

そして一年経っていかがですかという問いに。

「快適に暮らせています」という言葉を頂きました。

やはり四季をめぐってみて住宅の様々なことがわかるんだと思いますが、

その一言を頂けて安堵しました。

 

とはいえ、問題点がないわけでもなく。

ダイニングの照明のケーブルがズルズルと落ちてきてしまったので監督さんに直して頂いていた。

もう一つは床材で、二人舎では一般的には床材にはあまり使わないMDF材を多用している。

抜群に安く、丁寧に扱えば質感はいいのでコスト対応で採用したがこの材料の欠点は水に弱いこと。

もちろん対策にオイルを含浸させているが、それでもシミになりやすい。

お施主さんと相談して部分的にはさらに塗材を施工する検討をしています。

 

逆に驚かされたのは断熱効果で、築40年の家がすっかり暖かい家に生まれ変わった。

設計者の想定を上回る断熱効率で、さすがに厳冬期と夏場は2台無いと無理だろうと思われた

空間が1台で充分という状態には驚きました。

サッシは既存のままのシングルガラスにもかかわらず

壁に設けた魔法瓶効果や、窓廻りのディテールが効果を発揮している。

そして施工して頂いた工務店の技術の成果でもあります。

暖かくしてほしいという要望にしっかりと応えられてちょっと誇らしい気持ちになれました。

 

 

 

 

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