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2021. 08 / 30 建築のこと ]

小物から見る建築

事務所立ち上げ当初から、照明のスイッチはこのアメリカ製のプレートと日本製のトグルスイッチを

組み合わせて使い続けてきました。

どうも日本の汎用品が好みではなく空間にも似合わないので、この作動感がしっかりあって雰囲気のよい

製品を定番使いしていました。が・・・この白いスイッチが廃盤・・・。

北鎌倉の舎は着工前に在庫をかき集めてもらい必要数を確保しました。

さらに、先日は気に入っていた照明器具がカタログから消えていました。。。立て続けにショック。

切ないです。

 

設計事務所の仕事は、ある側面ではセレクトショップのようなものです。

設計に合うものを沢山の製品や照明器具のカタログの中から選んでいき、クライアントに提案する。

使い勝手はもちろんのことセンスのいいものを選んで空間に生かしてゆく。

いつもいいモノがないかとアンテナをはって探しています。

使いたいなと思う物差しは「シンプルであること、そのものの機能をミニマルに表出しているもの」

満たすものは意外とないものです。

 

セレクトばかりしていないで作ってしまう手もあります。

前述の照明器具は代わりになりそうなものが、どこのカタログを見てもありません。

そもそも一つ2000円もしない。安価すぎるけどその極端なシンプルさが気に入っていたミニマルな

照明器具なので、コスト的にも代替品は見つけようもない。

これは次回からオリジナルでデザインしないとうまくいきそうにないので、アイデアを練っています。

オリジナル照明器具になればと楽しみです。

 

ウッドショックが吹き荒れていますが、改めて建築は様々な「モノ」から作られていると感じています。

スイッチ一つ。照明器具一つ。積み重ねが空間づくりですから、廃盤によって左右されるのは

本当に困ります。

本当はこうしたカタログに、あまり左右されないで空間づくりできることが答えかもしれないなとも

思います。これを機に定番を見直して、よりよい空間づくりを目指します。

 

 

これもない・・・。

 

2021. 08 / 26 日々の暮らし ]

チャーリー・ワッツによせて

建築の設計を生業にする前は、レコードショップで働いていました。

どうも就職というものが自分に向かないということに気がついて、大学の工学部を卒業してしばらくして

レコードショップで働き始めました。

ロック・テクノ・ハウス・jazz・ブルース・レゲエとなんでも聴いていましたが、最も好きなのは

60~70年代と90年代初期のロック。クリーム、キンクス、ピンクフロイド、スモールフェイセズ、

プライマルスクリーム、ストーンローゼズ、オアシスetc・・・挙げたらもうきりがありません。

 

そもそもレコードショップで働いた動機は、店のレコードやCDをタダで聴けるからという安直さから

でしたが、毎日好きな音楽を一日中聴き続けられるという幸せな生活をしていました。

その頃にとにかく聴いていたのがローリングストーンズ。

言わずと知れたロックの巨人。なかでもチャーリー・ワッツのファンでした。

シンプルな構成のドラムセットをクールに叩く姿がなんともかっこいい。

我をだすミュージシャンにあっては異質そのもの。

静かにただ音を出すことの美学には、どこかで憧れと影響を受けているかもしれません。

合掌。

 

 

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