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2021. 01 / 25 建築のこと ]

ラワン材と白壁

玄関の下足収納の上に置かれた小物たち。

 

ラワンの合板材で作られた収納と白壁の相性がスッキリと相性が良く。

飾り棚としてシンプルな小物たちが映えます。

ラワン材はそのままではなく、オイルステイン塗装を施しています。

色付きのオイルで雰囲気を持たせて、汚れ対策、耐久性にも一役買います。

 

ラワン合板の素地色には赤みがあるのですが、あまり赤みは強調を強調せずに

ちょっとだけ古びたようなニュアンスに仕上げるのが流儀です。

 

こうして作るラワンの収納やカウンターにはどこか懐かしさがあり、

その雰囲気は北欧雑貨や古道具とも相性がいいです。よく設計に取り入れています。

 

玄関にトップライトがあるので明るく。

こうしたシンプルなインテリアが映える印象的な空間に仕立てています。

 

 

 

2021. 01 / 23 建築のこと ]

原始の光

以前訪れた静岡県の登呂遺跡の復元住居。

住宅の起源に近いものも見ておこう程度に気軽に立ち寄ったけれど意外と時間が足りないほどに

熱心に見て回った場所になりました。

大体遺跡というと一つというのか、復元されたものがぽんっとあるだけなので、

イメージってわかないですが、ここは住居や倉庫が複数あるので弥生の田園風景が想起できます。

 

訪れたのはもう3年ほど前のことにも関わらず「プリミティブというのはこういうことだ」という

感覚が今も残っている面白い建築体験でした。

 

弥生の人と自分との違いや同じ点。気持ちや考え。楽しいと思うこと。喜び悲しみ。困っていたこと。

今と変わらない同じ気持ちもきっと確実に存在する。

そんな遠い存在のようなそうでもないような。この不思議な感覚を味合わせてくれるのが

こうした史跡や歴史なんでしょう。

他の建築を見るよりもずっと想像力を使って楽しむものだと思います。

 

もう一つ面白かったのは、暗い住居内がゆえに差し込む光の美しさ。

陰翳が深く。きれいな光です。。

弥生の人たちは、この光をどう見ていたんでしょう。

きれいと感じていたのか、信仰のような意識で見ていたのか。きれいだと思うから信仰するのか。

人はいつから何かをうつくしいとかきれいだと思ったんでしょう。

様々な思いをめぐらせることのできる遺跡です。

 

 

 

 

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