architecture design atelier
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2020. 11 / 24 建築のこと ]

現場監理

山梨で行っている住宅の部分改装工事です。

タタミを撤去して、いよいよこれからという段階です。床の粗い板が簡素でなかなかいい感じですが

断熱を施して新たなフローリング張りを施すので今だけ見える空間です。

 

暮らして物のある空間と、こうしたガランとした空間。どちらも表情が異なって面白いです。

素の空間というとこの物のない状態で、空間の素の良さとか素の可能性みたいなものを感じ取れます。

計画中もずっと物がある状態でしたから、この素の状態を想像しながら設計してきました。

今日はその想像にズレがないか確認してきました。

2020. 10 / 31 建築のこと ]

理想と現実をこえて

計画中の改装工事の見積発注を行いました。

これからドキドキしながら、お施主さんとともに3週間待つこととなります。

 

建築設計事務所に仕事を依頼される方の目的は、デザイン性を持ちながら生活への機能性を併せ

持った理想的な家づくりに他ならないと思います。

その家づくりために打合せを重ねて「これが理想です」という内容をまとめたものが見積発注図です。

こういう暮らしがしたい。こうだったら便利でいいなとか、この方がたのしいなと思い描いてきた。

まさにその内容が網羅されています。

もちろん予算は意識しながら概算費なども出しながら進めますが、

その理想には、まだ総工事費という現実はないままです。

3週間をかけて工務店さんが積算をして提示してくれたものが理想を形にする金額です。

 

設計事務所はこの段階まで工事費がわからないことが最大の弱点ですが、でも最初から工事費が

詳細にいくらかわかっていたら、そもそも理想は描けないという点もあるかと思います。

 

物づくりは、モノとしてのあるべき姿を問い。

その上でお金とのバランスをとる。

 

この順番を逆にすると、ある意味で100円ショップで買い物するのと変わらなくなってしまいます。

理想的な家づくりには、この順番がどうしても必要なことになると思います。

そうしてむかえるのが、この3週間なわけです。

毎回、図面を書き上げた安堵感よりも予算超過の心配な方が勝ります・・・

予算超過してお施主さんをがっかりなどさせたくはありません。

理想と現実のバランスは、経験を踏んできても毎回難しいところです。

 

 

 

 

 

 

 

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