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2021. 08 / 17 建築のこと ]

木塀

木塀が好きでよく設計に取り入れています。

目隠しにほどよく、木の質感は外壁材とのアクセントにもなってくれて家が敷地に馴染むのを

助けてくれたり、植栽との相性もいいのでとても重宝します。

 

経年変化でグレーに退色するので、最初から渋い色でよく着色して使っています。

「塗り直さなきゃ、みっともないな」っというメンテナンスへの気持ちも和らげてくれますし、

落ち着いた色味が家のトーンに静かな質を持たせてもくれます。

 

材はカラマツやレッドシダーを使うので、湿度が高い環境でなければ定期的な塗り直しで長持ちします。

メンテナンスをしなければいけない材ですが、その分、生活への豊かさをもたらしてくれます。

ちょっとコツをつかめば誰でも塗装できますし、画像の木塀はお施主さん自ら塗装したものです。

きれいに仕上げてくださいました。

「木材」にしか持てない風合いがありますから、全体とのバランスを考えてうまく使えると

家の表情が作れて効果的です。

 

 

 

 

 

 

2021. 06 / 29 建築のこと ]

什器設計

歯科医院の待合室に設置する機器のための什器設計を行いました。

 

被せ物・詰め物を3Dスキャンデータを基にして加工する「セレック」というシステムの加工機械のための

什器と、セレックの案内用の壁面ディスプレイと加工見本の小棚も合わせて新たに設けました。

 

特殊な開き方をしますし、限られたスペースにできるだけ小さく納めたいので設計も製作も難しい。

この医院にずっと携わって頂いている工務店さんは家具も上手いので、ギリギリのサイズで設計。

きっちり納めて頂きました。頼りになります。

 

一つのセラミックを削りだすのに5~6分で加工してしまうとのことで、その精度とともに好評で

早速フル稼働とのことでした。

 

機器自体もシンプルなデザインですが、こうした什器に合わせると印象がいっそう柔らかくなりますし、

カバーによる消音効果もあるので待合室にあっても違和感が生まれません。

切削作動中は見ていて面白いので、カバーはクリア曲面で覗けるようにしてあります。

デザイン自体は既存の意匠に合わせてシンプルにまとめています。

 

 

 

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