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2021. 08 / 18 日々の暮らし ]

苔の森

 

苔天国の八ヶ岳は高見石小屋周辺。

ガスが立ち込めた誰もいない苔の森の中を歩いていると不思議な気分になってくる。

時間感覚も、何やら時代感覚までもが失われてくる。

 

腐海の底に落ちたナウシカとアスベルのごとく、ただここにある繰り返される自然の姿を見続けて、

さらに奥へと分け入っていく。木が朽ちそこに苔が生える。大きな岩にも石にも。

苔によってフォルムが変わり、森にやわらかな曲線がもたらされ、森の明るさも苔が決めている。

 

苔は生えるのでなく「むす」。苔むす。長い年月や永久という意味を持つけれど、この森に来れば

そのことは体感できる。苔の森が持つ時間は我々の時間とはちがう。

「本当に美しいと思えるものは時間に耐えてあるものである」とは杉本博司さんの言葉です。

この森の美しさは時間そのものでした。

 

 

 

2021. 08 / 17 建築のこと ]

木塀

木塀が好きでよく設計に取り入れています。

目隠しにほどよく、木の質感は外壁材とのアクセントにもなってくれて家が敷地に馴染むのを

助けてくれたり、植栽との相性もいいのでとても重宝します。

 

経年変化でグレーに退色するので、最初から渋い色でよく着色して使っています。

「塗り直さなきゃ、みっともないな」っというメンテナンスへの気持ちも和らげてくれますし、

落ち着いた色味が家のトーンに静かな質を持たせてもくれます。

 

材はカラマツやレッドシダーを使うので、湿度が高い環境でなければ定期的な塗り直しで長持ちします。

メンテナンスをしなければいけない材ですが、その分、生活への豊かさをもたらしてくれます。

ちょっとコツをつかめば誰でも塗装できますし、画像の木塀はお施主さん自ら塗装したものです。

きれいに仕上げてくださいました。

「木材」にしか持てない風合いがありますから、全体とのバランスを考えてうまく使えると

家の表情が作れて効果的です。

 

 

 

 

 

 

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