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2021. 10 / 22 日々の暮らし ]

紅葉の那須岳と三斗小屋

2週間ほど前ですが、那須岳へ登山に行きました。

紅葉真っ盛りの中を、三斗小屋という江戸時代より続く山小屋に泊まり堪能してきました。

 

小屋では8畳間を個室にあてがってもらい、山小屋というよりは古民家に泊まっているような感覚。

評判の温泉は、浸かっているそばから身体が軽くなって山歩きの疲労が溶け出して消えていくような

素晴らしいものでした。

 

築150年の小屋は天井が低く、そのことでむしろ落ち着きます。

年季の入った梁や柱はもちろん、長い年月の上り下りで、段板の先がほどよく丸くなった階段。

触れる手すりももはや角がとれて、言ってみれば人間工学的造形そのもの。木が剥げている感じも

また味があっていいです。

サッシは木製ですが、障子と雨戸はあるけどガラス戸がない!寒いっ。でもこれも楽しい。

 

山へ行くと、いろんなことが「これでいいんじゃない?」と思えてきます。

寒ければ着こめばいいし、体を動かしているとご飯が本当に美味しい。暗くなったら寝ればいい。

何気ない生活が、山に来ると日常って結構無理しているな思わせられて、ちょっと日常をリセット

できる感じが山に来る魅力になってきています。

翌日のお昼に、茶臼岳の尾根で食べた三斗小屋のシンプルなおむすびもまた美味しかった。

これ以上にない秋を満喫してきました。

 

那須岳はロープウェイでも登ってこれるので、我々が行った姥が平までは気楽なハイキングで

楽しむことができますからどなたにでもおすすめコースです。

 

 

三斗小屋 大黒屋

 

2021. 10 / 21 建築のこと ]

それぞれの本棚

設計のご依頼を頂き、お施主さんのお住まいに伺う際に目のつくところに本棚があると、

「見ていいですか?」と声をかけて見せてもらうことがあります。

設計のはじめは、お施主さんがどんな方なのかを「知る」ことからです。どんな趣向の持ち主かは

一目瞭然に本棚がたくさんのことを教えてくれます。

 

そもそも、本のサイズをきれいに揃えて収納する方もいれば揃えない方もいる。

あふれる本を並んだ本の上に横にして突っ込む方もいる。

そのあたりからして、本棚は普段着の気取らないその人の姿を見せてくれているような存在です。

 

料理の本が並んでいたり、器の本が並ぶ方は、やはり食べることに重きを置くでしょうし、

デザインの本や建築の本が並ぶ方は、当然建築好きな方。(ちょっと気が引き締まる!?)

植栽やガーデニングの本が並ぶ方、音楽の本が並ぶ方もいる。

大好きな作家さんの本がずらりと並んでいると、ご夫婦どちらの趣味かつい聞きたくなってきて

質問したりする。

そうした本たちの間にお金の本やhow to本があると、より人間味を感じたりします。

 

そもそも読み終えて手放さずに本棚に残すということや、仮に引越しの度に連れていく本達と

いうのは、何故か手元にないと落ち着かないモノたちということなんでしょう。

その人らしさは、本棚に必ず現れるわけです。

 

とはいえ、あまりじろじろと見られてはうっとしいに違いないので、ほどほどにして席に

戻るようにしています。

冷蔵庫の中を見られる恥ずかしさと同様に本棚を端から隅まで見てはいけません。きっと。

 

もちろん、なにも本のタイトルばかりを見たいがためにこうしたことをしているわけでもなく、

生活に必要な収納にスペースをどれくらい設けるかの判断も同時にしています。

以前、宝物ですとご主人が見せてくれた「ワンピース」といったジャンプ・コミックスもの

400冊程のコレクションは、ぴったり合わせた専用本棚を作って納めました。

「本棚拝見」から話が膨らんでのことでした。

 

設計を依頼する楽しさの一つに、引っ越してきて想定していた収納にモノがちゃんと納まっていく

喜びがあると思います。

打合せを重ねて練った設計の良さには、そうした「納まっていく感」を生み出してくれること。

本棚はそうした設計の入口みたいなものだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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