architecture design atelier
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2020. 11 / 11 道具 ]

道具 № 3 table

今日はとある雑誌のインタビューの場所として自宅を提供しました。

私がインタビューを受けるのではなくて、この家のオーナーがインタビューを受けることとなり、

場所を提供しました。

 

こういう時に、本領を発揮してくれるのがデンマーク製のテーブルです。

チーク材のこのテーブルは普段は収納されている天板をスライドさせて引き出すことで

1.8倍にまで広くなります。

日常は夫婦2人暮らしなので小さめで十分です。でも来客時には6人まで座れるテーブルに

なってくれるので狭いリビングだと使い分けができて、とても重宝します。

椅子も同じくデンマークのもの。

 

別に北欧しばりで探したわけではなく。

あまり武骨でなく、ちょっと華奢なくらいのテーブルを探していてたどり着いたのがこのテーブル。

華奢なのに広くなるところが気に入っています。

 

設計ではダイニングテーブルとイスは選定させて頂くことが多いです。

大きさや形はその空間と使い方によって自ずと決まってきてしまいます。

リビングが狭い我が家では、普段は小さく。でもお施主さんと食事したり友人とお酒を飲んだりする

時は広く使いたいということで、このテーブルはもってこいです。

そうした暮らしに合わせたテーブルとイスとなると、

やはり設計段階からイメージしておきたいと思います。

 

もう一つ、このテーブルがいいのはほどよく軽いこと。

普段は壁際に置いていますが、来客時に移動する際に一人で動かせます。

小さなところまで使い勝手がいいです。

 

 

 

 

2020. 10 / 31 建築のこと ]

理想と現実をこえて

計画中の改装工事の見積発注を行いました。

これからドキドキしながら、お施主さんとともに3週間待つこととなります。

 

建築設計事務所に仕事を依頼される方の目的は、デザイン性を持ちながら生活への機能性を併せ

持った理想的な家づくりに他ならないと思います。

その家づくりために打合せを重ねて「これが理想です」という内容をまとめたものが見積発注図です。

こういう暮らしがしたい。こうだったら便利でいいなとか、この方がたのしいなと思い描いてきた。

まさにその内容が網羅されています。

もちろん予算は意識しながら概算費なども出しながら進めますが、

その理想には、まだ総工事費という現実はないままです。

3週間をかけて工務店さんが積算をして提示してくれたものが理想を形にする金額です。

 

設計事務所はこの段階まで工事費がわからないことが最大の弱点ですが、でも最初から工事費が

詳細にいくらかわかっていたら、そもそも理想は描けないという点もあるかと思います。

 

物づくりは、モノとしてのあるべき姿を問い。

その上でお金とのバランスをとる。

 

この順番を逆にすると、ある意味で100円ショップで買い物するのと変わらなくなってしまいます。

理想的な家づくりには、この順番がどうしても必要なことになると思います。

そうしてむかえるのが、この3週間なわけです。

毎回、図面を書き上げた安堵感よりも予算超過の心配な方が勝ります・・・

予算超過してお施主さんをがっかりなどさせたくはありません。

理想と現実のバランスは、経験を踏んできても毎回難しいところです。

 

 

 

 

 

 

 

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