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2021. 02 / 22 建築のこと ]

北鎌倉の舎 着工

設計を進めてきた「北鎌倉の舎」が着工しました。

2階建てで25坪ほどの木造住宅で築65年の古民家の改装工事になります。

 

築65年というと1956年(昭和31年)竣工の建物です。解体してゆくとあちこちから

当時の土壁が出てきます。梁材にも丸太が使われており、あらためて建物の古さがわかります。

今の建物にはない魅力を感じます。時を経た建物だけが持つ味わいです。

そして鎌倉という土地柄もあって、周囲の風景も含めて素敵な建物です。

 

しかし、築64年ともなれば工事は一筋縄ではいきません。

事前調査では発見までは至らなかった腐食・雨漏りがあり、その対応から工事がはじまりました。

お施主さんにも状況確認頂き「覚悟をしました」と言って頂き、ここからは職人さん方の力を借りて、

まずは安心して住める状態へしっかりと復旧していきます。

 

こうした築年数を経た工事では、経験豊富な棟梁でないと工事なんてとてもできません。

棟梁の意見を伺い、施工者と設計者が相談をしながら工事は進みます。

新築以上に二者の信頼関係がないと古民家の工事はできないと思います。

 

設計者としては、ちょっとjazzの即興みたいなところさえ感じます。

その場でどんどんアイデアが浮かばないと工事が前に進まないんです。

新築と違って机の上で設計ができない点がこうした古民家の改装の特徴です。その場でしっかりと

根拠を持って指示が出せるかどうか。設計者の力量が試される現場です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021. 02 / 04 建築のこと ]

左官

改装工事中の「上野原の家」の写真です。

左官の下塗り工事に入りました。これは真壁に左官下地が施された状態です。

 

淡いグレーがなかなかいい風情。

下地なので、この上に仕上げの白い漆喰を施すので今しか見れません。

個人的にはこの下地が仕上でもいいぐらいに好きな雰囲気です。

ムラがいいんです。乾いた箇所とそうでないところで起きるムラが。

そして、この色合いがいい。

左官屋さんに言ったら、きっと「わざとムラを作る仕事なんてできないよ」と敬遠されるでしょう。

 

この日は、左官屋さんいろいろとレクチャーをして頂きました。

コテの運び方によるムラが生まれやすい箇所や、関東と関西のコテ運びのちがい。

左官の強度の違いなど、様々なことを教えて頂きました。

 

左官のことを勉強する機会は意外と少ないです。

本で得られる知識では、左官の世界のほんの入り口程度に過ぎないので、

こうして教えて頂くことが大切です。作業の手を止めてしまいましたがありがたい時間です。

そして、左官はとても面白い世界です。

 

 

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