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2021. 12 / 04 建築のこと ]

白井晟一展

渋谷区立松濤美術館で行われている「白井晟一 入門」展を見てきました。

 

一時期、猛然と白井晟一を「知ろう」とした時期がありました。

光と影の美しい。そしてさらに闇のようなものさえも表現しているんじゃないかと思えてくる

孤高の存在感とその作品に惹かれたからでした。手に入る書籍を調べ、作品も見て回りました。

特に一連の木造の住宅作品は他にはない解釈のようなものが多くあり、

日本の伝統的な木造建築を考える上で、とても興味深くて新鮮であり勉強にもなりました。

 

そして、もう一つ手描き図面が美しく線への美学を強く感じる建築家でもあります。

本の装丁なども手掛けていて展示されていましたが、美学によってすべてのことを成した方という

生きざまも、真似など到底できない者としてはかっこいいなぁと思えてきます。

 

今回は第一部の展示で内容を変えて第二部が、来年1月4日より開催されるそうですので、

白井晟一を未体験の方ぜひ。奥深い世界があります。

 

 

2021. 11 / 27 道具 ]

道具 № 6 食器

先日、長野県の松本市へと行きました。

晩秋の雨の中でしたが、雨に濡れて紅葉がまた格別綺麗でした。

松本は幼いころから幾度となく訪れているので、どこか安心感がある街です。それでも前回訪れてから

8年ぶりになったのですが街も道もお気に入りのお店の場所も覚えていて、つくづく好きな街だなぁと。

肌に合う街です。

 

クラフトで有名ですから雑貨屋さんも多く。今回も雑貨屋さんやギャラリーを半日ほど見て回りました。

写真のオーバル皿はギャルリ灰月でみつけたマノメタカヒロさんの粉引皿。もともと粉引が好きな上に

かすれた雰囲気に惹かれました。

 

こうして少しづつですが我が家の食器も増えていきます。問題は収納。

我が家のキッチンは食器の収納量が少ないんです。元から棚があるだけという状況なので、

なかなかうまく収納できません。既製の収納家具を使っていますが、食器が重なるばかりなのと、

棚の奥のものが取りにくい。結局いつも使う食器が決まってくるということになります。

このストレスを持っている方はきっと多いと思います。

 

以前に手掛けた改装計画では、カウンター下に奥行き36cmの収納を設けました。(下写真正面)

位置的にはL型キッチンなので、食器を収納した上が配膳のカウンターになります。

今日使う食器をあらかじめ下から選んでカウンターに載せて置き、調理したら盛り付けて、

すぐに食卓へ運べる位置にしました。

扉は付けないでほしいというご要望でしたので、OPEN収納にしています。

奥行きが36cmだと、大きめのお皿もしまっておけますし、奥のものが取れないということもなく。

まんべんなく食器使いができてとても便利です。

カウンター下で低い位置なので、視認性が高く出し入れして割ってしまうことも防げます。

気に入って買ってきた食器は、生活に小さな幸せをくれますし長く大切にしたいものです。

こうした機能面での設計の工夫は生活をより快適に豊かにするものだと思います。

 

 

 

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