architecture design atelier
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2019. 05 / 31 建築のこと ]

自分を拡げること

先日コンペに落選した。

あまりコンペには積極的ではないのですが、目の前がすぐに海というその立地の素晴らしさに、

もう設計せずにはいられなかった。すぐに敷地に足を運んで案を練った。用途は会社の保養所。

 

時にコンペや非住宅で規模が大きいものの設計は自分の設計の器のようなものを拡げてくれる。

新しい感覚がそこに生まれてくる。

住宅が家族の場であるとすると、会社の人間その家族、取引先、クライアントが利用する

保養所には保養所の場がある。

自ずと考えることが変わってくる、基本は同じだけれど見ている空間の風景は異なる。

 

しばらくすると空間に響く仲間たちの「笑い声」と海に対峙する「静かな時間」という2つの質を

配した計画を思いついてまとめ上げた。

結果は残念でもただでは起きない。自分に生まれた新しい感覚で次の設計に向かい合いたい。

 

2019. 05 / 14 建築のこと ]

窓辺

二人舎のリビングの窓辺です。

この写真だけ見ると築40年の建物を改装したようには見えません。

それは既存のサッシを見えないように隠して、新しい窓辺を作りだしているからです。

 

路地の突き当りにある窓なので通りまで視線が抜けてくれます。

密集地ながら都市の風景といったものがこの窓から室内に入ってきます。

通りを曲がって帰ってくる家族もこの窓から見えますし、夜はこぼれる灯りで出迎えてくれる窓。

作り付けのフラットソファは昼寝もできますし、西の窓なので本を読んでも眩しくもない。

この窓辺は空間の印象を決めているような大切な存在です。

 

 

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