2020. 10 / 26 [ 日々の暮らし ]
質感
物の質感に目が行く。
食べ物もなんとなく食べてしまうと気がつかない味というものがあるけれど、
物にもじっと見ないと気がつかない隠し味のような質感がある。
フェラーリのビンテージカーの塗装を間近でまじまじと見るととてもこってりとしていて、
ピアノの塗装のようにどこかこうモッタリとしていて美しい。
器の釉薬もまた間近で見ると引き込まれる美しさがある。
使いこまれた革の質感にも美しさはあり、錆びた鉄にも美しさを感じる。
チョコレートコーティングされたお菓子の質感もまた美しい。
美しさは誰かに教えられるものではなくて、ある時気がつくともう美しいと感じていて、
一度感じた美しさはそうそうゆるがない。不思議な感情だといつも思う。
そして、その美しさを感じることが暮らしの中で何よりの幸せだったりする。