2021. 12 / 18 [ 建築のこと ]
環境改善
造園と植栽工事の始まった「北鎌倉の舎」へ伺いました。
元からある庭の紅葉がとてもきれいです。
もちろんこのもみじの木はシンボルツリーとして残します。
あらためて見ると樹形も良く、改装したこの家にもしっかりと馴染んでくれました。
これからも季節の移ろいを感じ取れる存在になってほしいと思います。
さて敷地は北鎌倉の風情がとても素晴らしいのですが、谷地ゆえの湿度は設計当初からの難敵でした。
回遊プランとしたのも、できるだけ室内の空気が動くようにという考えですし、通気を考えて窓の位置も
大きさも決めました。それでもクローゼットや浴室にはサーキュレーターや乾燥機を置くことを前提に
お施主さんと対策を練ってきました。
ただ、できれば敷地に流れる側溝による湿度の上昇は、外構工事で何とかしたいと考えていました。
そのことを造園をお願いした埼玉県入間市の造園家Situraeの村田さんに相談すると、
「環境改善」してはどうかとの話を頂きました。どのようなものかとざっくりというと、敷地表面や
地下を流れる水を自然にちゃんと流れるように整える作業と思えばいいようです。
実際、コンクリート側溝では時に流れが停滞して水たまり状になってしまっていて、年間を通じて
じめじめとしています。敷地の土壌も粘土質で雨の後しばらくはぬかるみます。
こうした環境を改善してよどみなく水を流し、少しでも快適な環境を作るというのが目的です。
工事の内容は、これから実際の施工にお手伝いで参加して見てきたいと思っています。
またこちらでUP致します。
そして、こうした提案もお施主さんのスタンスあってこそなのですが、さっそくご主人自ら、
新たな側溝となる石積みをしてくださっています。
知らずに現場で綺麗な石積みだなぁと眺めていたら、村田さんからご主人が積みましたと言われて
驚きました。
こうした家づくりのそのものに参加してくださると、作り手側も嬉しくなりますし有り難いです。
来年早々には植栽も形になってきそうです。早く完成がみたい。
元は側溝と土管で排水されていた箇所。すべて掘り起こして自然な流れに置き換えています。
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