architecture design atelier
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  • 久我山の家-1

    文筆机越しに見る。空間の色味(トーン)を大切にした空間にしています

  • 久我山の家-2

    障子により室内は既存空間より、拡散光が入り落ち着きをもたらしています

  • 久我山の家-3

    正面壁の左手はキッチン。食卓背面には下がり壁で飾るスペースを設けています

  • 久我山の家-4

    手元を隠した文筆机は、ソファ空間との間仕切りにもなっています

  • 久我山の家-5

    建具はタモ柾目の無塗装仕様。全体のトーンからデザインしています

  • 久我山の家-6

    壁一面の収納は仕事で使う資料の本棚

  • 久我山の家-7

    ニッチ飾り棚は仕事中の視線に入る位置にして息をつかせてくれます

  • 久我山の家-8

    廊下より。ふと喧噪から離れるような佇まい

  • 久我山の家-9

    障子の光が印象的な食事空間

  • 久我山の家-10

    静けさと落ち着きを併せ持つ夜の空間

  • 久我山の家-11

    夜の食卓にある光と影の移ろい

  • 久我山の家-12

    静けさを生む照明のトーン

  • 久我山の家-13

    カーペットの素材感が空間にもたらすものは大きい

  • 久我山の家-14

    既存空間。レイアウトはほとんどかえていません。でも印象は大きく変えています

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「懐かしさと新しさが同居する現代の「和」の住まい」

世田谷区の久我山にある築30年を経たマンションの一室を ── 色味(トーン)、陰影、素材感 ── を大切に、光の取り入れ方や素材の質感を生かすことで、ふと心がほどける瞬間が生れるような、懐かしさと新しさが同居する現代の「和」の住まいを目指しました。

住い手のご主人は設備設計を、奥様はライターの仕事をされています。当事務所が手掛けた「石葉」の事例を見てご連絡を頂きました。日本文化でもとりわけ「茶道」に関する執筆をされていることもあり、集めていらっしゃる掛け軸や花器、器などを飾って楽しめる空間にしてほしいというのがご要望でした。


−ご提案のポイント−


  • 在宅でのワークスペースに、既存畳スペースを撤去して壁と同様の仕上げを三面に施した文筆机を設けています。

  • 壁面収納には仕事で使う資料の本棚を大きく採って、効率的なワークスペースとしています。

  • お持ちの器や花器、掛け軸などを飾るスペースがほしいというご要望には、食卓や文筆机背面、通路部のニッチなど、暮らしの視線に入りやすい個所に設けて楽しめるように設計しています。

  • コスト面では寝室や個室、通路などは床材と壁紙の交換だけ行い。メインのLDKに解体や造作工事を集中させるハーフリノベーションという手法で全体コストを下げる計画としています。

  • 全体の統一感は仕上げのテクスチャーを同じものとすることで、フルリノベーションに遜色ないデザインとなっています。



−デザインの工夫−

久我山の家は住まいでありながら、どこか非日常的な雰囲気を併せ持つ空間として設計しました。
障子や柱、落としがけといった日本的な要素を用いながら、照明のトーン、光と影の移ろいまで一つひとつに心を配り、控えめでいて凛とした佇まいを与えることで、ふと、非日常が顔を出すような空間に落とし込んでいます。ふと喧噪を忘れ、静けさが漂う──そんな、空気そのものが整えられたような感覚を味わうことを目指しました。

所 在 地 :東京都世田谷区

主要用途 :集合住宅

床 面 積 :69.23㎡(20.94坪)

構造・規模:鉄筋コンクリート造

家族構成 :夫婦

施  工 :A・CRAFT株式会社/伊藤 英一郎・伊藤 英則
竣工写真撮影:石曽根昭仁