「にびいろ」とは平安時代からの色名です。
外壁も内装にも趣のある灰色をつかっていることから命名しています。
『陰影のある家でよく、また壁は白くしないでほしい』という施主の要望をうけて提案したのが「にびいろ」の構成です.
開口部から入り込む光はなるだけ自然にその場所をそっと照らすようにしており「絞って」光を取り入れています。
絞った光は陰影を生みだし落ち着いた空間を作り出しています。
巡る季節の中で陽の入り方は変化し、日常生活に「うつろい」が感じられるようにしています。
リビングは開け放つことができる大きな開口によって縁側から庭へとつづき、
木々や風など「外」を感じとれる空間となっています。
家族四人と愛犬のための居心地のよい生活の場所を作り出したく設計しました。