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2025. 04 / 14 建築のこと ]

Toyama | 富山市へ

Toyama | 富山市来訪

 

仕事の現調で富山市へ。

北陸新幹線で富山駅まで自宅から乗換は1回。とても楽です。本を読んでひと眠りしたら富山駅到着。

せっかくなので、2017年開館の「富山県立美術館」を見学。久しぶりの建築探訪です。

 

設計は内藤廣建築設計事務所です。富山駅から徒歩15分。

環水公園を抜けてゆくのでとても気持ちがいい。

思っていたよりも大きな美術館で、内藤建築の「たしかさ」を改めて感じる体験でした。

珍しいと感じたのは素材の多さ。富山ならではのアルミの多用とスチールの組み合わせは、この建物の特徴なんだそうです。

他にも木材に左官、タイルという多くの素材を使うことで、さまざまな空間に特徴が生れています。

それでいて、雑多にならないのは「設計の上手さ」ということなんだと思います。

 

そこかしこに佇む場所がある。

 

展示空間を中心に配して、外へ出るとガラス張りで周辺環境を取り込み、屋上からは遠方の立山連峰を望む空間構成の巧みさ、それでいて動線が複雑すぎず運営のし易さも感じました。

 

回遊的な動線には佇める場所が作ってあり、椅子に座って外を眺められます。こうした場所がとても豊かな時間を生み出していました。

そして、一番印象的だったのは、子供たちの場所が美術館にあることです。それはちひろ美術館を設計した内藤さんならではの視点かなと思いました。

 

 

 

エントランスに模型が置いてありました。

敷地形状と周辺環境の取り込みがこの建物の「形」と「空間構成」を生み出しているのが模型だと

わかりやすいです。

とても親しみのわく、やさしさのある美術館でした。

 

 

屋外にくまがいました。

 

 

さて、ちゃんと仕事もしています。

現調とご要望をお聞きして、さっそく帰路の新幹線で案を練って帰ります。

遠方の仕事のいいところは、この移動中に「考えられること」。なぜか移動中にいいアイデアが浮かぶことも多いし整理もできます。この日も東京駅に着くころには基本的な「方針」は出来たので、この後は手を動かして形にしていきます。

 

 



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