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2026. 05 / 25 日々の暮らし ]

家具の音楽 | Henning Schmiedt

 

MUSIC | 家具の音楽

 

今回は、Henning Schmiedt Japan Tour 2026の公演に行ってきたので音楽の話をさせてください。
いつも気がつくと公演が終わっているかソールドアウトで、今回はじめてピアニスト、ヘニング・シュミートの公演を聴くことができました。

 

私も多くのヘニング・シュミート好きと一緒で、はじめて楽曲を聴いたのは2008年に出たアルバム『Klavierraum』からです。以来聴き続けています。あらためて、この音楽をジャンル分けすると何だろうと検索すると”ポスト・クラシカル / アンビエント”となるそうです。なんとなくわかります。

元祖は?とAIに聞くとエリックサティとブライアンイーノとなるらしい。これはよくわかります。サティもイーノも定期的に聴いています。ヘニング・シュミートへと至る文脈も理解しやすい。ちなみにサティがジムノペティを作曲したのが1888年で明治21年だと思うとつくづく音楽の普遍性と影響力の凄さを感じます。

 

『家具の音楽』とはサティの楽曲名で、「生活の中に溶け込む音楽」を提唱した思想そのものを現した楽曲名と言われています。

日常生活に流れていても格別意識されないけれど、どこか意識には心地よくあり続ける音楽。まさに目指す建築空間の在り方も同じだと考えています。心地よいことが何かを探求するような行為は同じものだと思います。

ヘニング・シュミートのアルバム『Klavierraum』は、妊娠中の妻が暑い夏を心地よく過ごせるように、との想いから作られたそうなので、サティの『家具の音楽』の思想はヘニング・シュミートにも通じているのだと思います。

 

 

MUSIC | Henning Schmiedt

 

渋谷WWWでの公演は、街の喧騒との対比もあって面白いものでした。はじめて見るヘニングさんはとても気さくでチャーミングな人でますますファンになりました。ひたすらストイックに演奏するのかと思っていた予想は楽しく裏切られて、曲間で日本語交じりで解説を入れてくれて変化のある公演はアッという間でした。解説にポジティブという言葉を使っていましたが、演奏と言葉でそうしたものを届けようとする姿勢がとても素敵でした。

目を閉じて音を聴いているとピアノ一台の表現領域がこうも無限であることにも気づかされます。音色・テンポ・メロディ・構成・残響。あらゆる音楽の要素が無限であることを感じます。

 

ただ、公演後の余韻を渋谷の街の喧騒でかき消されそうなので逃げるように帰宅してしまいました。もっと情緒のある場所で聴きたくなります。明日館や札幌のモエレ沼での公演は、きっとまた違った印象なのでしょう。次回はまた他の場所で聴きたくなりました。

 

 

 

 

 



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